プラセンタ、ヒアルロン酸と並んでメジャーな化粧品の保湿成分がコラーゲン。

もちろんヒトの体内にも存在する主要なタンパク質であり、ひとつひとつの細胞と細胞をつなぎとめているほか、皮膚や軟骨、血管などに多く含まれ、全体重の6〜7%を占めるといわれます。

コラーゲンの最大の特徴は、三重のらせん構造による棒状の分子形状です。コラーゲン分子が少しずつずれながら集まるとコラーゲン線維を形成し、生体組織に強度と弾力性を与えています。

化粧品原料としてのコラーゲンは、ウシやブタなどから採れる「動物性コラーゲン」、フカヒレ、イズミダイ(ティラピア)などの魚由来の「海洋性コラーゲン」がありますが、ヒトのコラーゲンに近い構造なのは動物性コラーゲンで、現在ではブタの皮膚が原料です。

しかし、頑丈な分子構造をもつコラーゲンは水や酵素に対しても強く、高温を加えるとゼラチン化してしまい構造が変化してしまうため、化粧品へ配合しやすくするためにはひと工夫が必要になります。

「HBA® 薬用プラセンタ ホワイトローション」で使用している「水溶性コラーゲン液-1」は、原料の不純物を除去してから特定の酵素を使い低温で抽出することで、体内にあるときと同じコラーゲン独自の高分子構造による弾力性を保ちながら、化粧品に配合しやすい原液に加工したものです。

分子量の大きさゆえ角質層に浸透することはありませんが、保水力と弾力性を感じていただける成分です。

また、化粧品原料としてのコラーゲンとしてはもうひとつ、コラーゲンペプチドとも呼ばれる「加水分解コラーゲン」がポピュラーです。

加水分解コラーゲンでは、原料を高温で溶解することでいったんゼラチン化した後に加水分解した後で溶液化しますが、高温で溶解することでコラーゲンの分子の特徴である三重らせん構造もバラバラに分解されます。

分子量が少なくなるためお肌への浸透性は高まりますが、角質層のすみずみまでくまなく浸透するかといえばそうでもなく、保湿力や弾力も劣るというのが正直なところです。

その他のコラーゲン原料としては、非加熱製法で抽出したいわゆる「生コラーゲン」や、分子量を極小化した「ナノコラーゲン」も一般的です。

複数のコラーゲンを組み合わせた化粧品も数多く発売されており高価な製品も多いのですが、保湿成分としてのコラーゲンが長年にわたって支持されていることがわかりますね。