1934年に発見され、わずか1グラムで2〜6リットルもの水分を抱えこむことができるといわれる、スキンケアでは今や定番の保湿成分となったのがヒアルロン酸ですが、これはあくまで例えの話。

化粧品原料としての「ヒアルロン酸Na」は、実際には濃度にして1%程度の「原液」(水溶液)の状態でブレンドされています。分子量が大きいため吸収されにくいので、肌表面にとどまりながら保湿するのが主な役割です。

「HBA® 薬用プラセンタ ホワイトローション」のような医薬部外品に「ヒアルロン酸Na-2」として配合されている場合は、使用されているヒアルロン酸の形状が、原液ではなく100%組成の粉末タイプであることを表します。

しかしながら、わずか1gでもかなりのお値段ですから、配合量はほんのわずか。それでも充分な保湿力を発揮してくれるのがすごいんです。

ヒアルロン酸はもともと人体にも存在し、皮膚・関節・眼球・血管などに多く存在し、水分を保持していますが、加齢によって失われてしまうため、積極的に補いたい成分のひとつです。

安全性も高く、目薬や食品にも使用されていますし、医療用のヒアルロン酸はプチ整形などの美容目的だけではなく、ひざや肩の関節に注射して痛みをやわらげる治療にも用いられます。

化粧品に配合されているヒアルロン酸はもともと、ニワトリのトサカから抽出した動物由来原料で高価なものでしたが、1985年に株式会社 資生堂によって、乳酸菌の一種から発酵培養する非動物由来のヒアルロン酸が開発され、純度など品質を高めながら急速に普及してきました。

また、マヨネーズ生産の大手であるキューピー株式会社では1980年代よりヒアルロン酸の研究に着手。1985年にはニワトリのトサカから抽出した動物由来ヒアルロン酸の生産を開始し、2004年には微生物培養のヒアルロン酸の生産にも着手。分子量の大小など、さまざまな特性のヒアルロン酸を研究・生産しています。

ドラッグストアなどで販売されているセルフ化粧品の分野では、2003年にジュジュ化粧品株式会社が、ヒアルロン酸配合を全面的にアピールしたスキンケアシリーズ「アクアモイスト」を発売して大ヒット。商品のブランド名よりも配合成分が注目され、現在でも同社の看板商品として高い人気を誇っています。

使用している原料による細かな違いはありますが、たっぷりの水を含んだ巨大なスポンジがお顔や身体全体を包んでいるような豊かな保湿力は、ヒアルロン酸配合のコスメをお試しいただければ容易に実感できると思います。